ヴァイオリン属の弦楽器には、400年超に亘る製作の歴史があります。その長い歴史の中で、製作地域はイタリアを中心とするヨーロッパから近代以降は全世界へと広がり、それに伴い製作スタイル・製作数ともに膨大な量に膨らみました。
このように多様な弦楽器の中から、最良の1挺を探し出すのは困難な作業です。その上、弦楽器は価格帯の幅が極めて広く、値段の根拠も一見曖昧なことが、選び方の難しさに拍車を掛けています。そこで、近道となる選び方として (1) どのような目的で弦楽器をお探しになりたいか、(2) その目的を満たす弦楽器としてどのようなものが選べるのか、(3) ご予算と販売価格相場の兼ね合いはどうか、などを考慮しつつ候補のイメージを固めることをご提案します。
このページでは、弦楽器の製作地域、製作年代、スクール※を整理し、歴史的に製作背景の近い弦楽器ごとに分類して解説し、それぞれの特徴、選び方、販売価格相場をまとめました。これがお客様にとっての最良の1挺のイメージを掴んで頂く足掛かりとなり、ご選択の一助になれば幸いです。