Riccardo Epifanio Genovese
[Montiglio, Lecco; 1883-1935]
リッカルド・エピファニオ・ジェノヴェーゼ

もともとオルガン、ピアノ、ヴァイオリンなどのBGM演奏を行う奏者だったが、1920年(37歳)から、モダン・イタリアンおよび Torino スクールを代表する名工である Annibale Fagnola の下でヴァイオリン製作を学んだ。以降二人は師弟関係にとどまらず、個人的にも深い友情を育てた。製作者としてのスタートは前述の通り遅かったが、先天的な才能が開花し、1926年には師匠名義の楽器を共同製作するほどの職人に成長した。秀作は師匠に迫る素晴らしい出来を見せるが、鑑定の際には Genovese 特有の癖を見分けることが出来る。
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